電気工事関係



 1   電気工事士免状S43・12・03
高校在学中の受験では実技試験で指にケガをして実技試験板に血をつけてしまったので不合格でした。卒業後建築関係の仕事についていましたので、いかに不真面目な高校生活だったといえ、電気科卒業の証(あかし)がほしくなり、九州電力に就職していた友人に相談し練習用の材料・携行工具を借りて受験しました。試験採点官は偶然にも前回、『板を汚したら失格だよ。』と宣言された方でした。
今回はケガをしないようにと、アドバイスを戴きました。試験終了直前に今回は○だよと、指で合図して頂きました。自分でも自信が持てました。

 2   高圧電気工事技術者試験S・57・11・25
電気工事業を開業していた友人に相談した時、電気工事に関わるなら高圧電気工事技術者試験くらい合格できる知識を持たないと個人事業者として1人前じゃないよ、と言われていました。殆ど勉強する暇もなく、携行品であった関数電卓も持たずに試験に臨みました。当然、玉砕でしたが、自己採点で2点不足でした。友人に報告したら、そんな状況で受験する気になっただけでも立派なもんだよと言われました。その後、2年間は受験時期が多忙で、自信もなかったので、それを自分勝手な理由にして願書の取り寄せさえしませんでした。その後、友人と会った時、あれはどうなったと聞かれ再挑戦すると宣言しました。不言不実行にならないように、有言実行を宣言したのです。すぐ、再挑戦の準備を始めました。相変わらず、過去問専門でしたが、関数電卓をしようしないと、解けないような問題は、手に負えませんでした。配点はそう多くなかったので、あきらまました。仕事を終わって短時間の勉強でしたので、効率優先に切り替え、無事合格しました。

 3   高圧ケーブル工事技能認定証(端末)S60・09・03
これは実務講習だけでその様子を観察して認定するもので、一定の資格と実務経験が必要なので、認定されない者は稀に実務経験が無い事務職や営業が紛れていた場合に実務講習についてこれず脱落することが有ると云う事です。受講者のほとんどは作業経験がないのですが、私が受講したときは、作業経験が有る方が同じグループにいらしゃったのでリーダーになっていただいたので、全員認定だったようです。
有る意味で言えば試験より厳しかった気がします。

 4   高圧ケーブル工事技能認定証(直線)S・60・12・16
これは、当時高圧ケーブル工事技能認定証(直線)の資格を所持している事を条件に同じような方法で取得しました。内容的には更に高度なものでした。

 5   1級電気工事施工管理技士H・01・03・28
第一回目の試験でした。当然、情報も参考書も少なく事前講習の案内も有りませんでした。受験資格は電気工事士及び類似資格と工事管理の経験年数でした。どんな勉強をしていいかも分からず手の施しようも有りません。しかし、私はある、裏付けのない自信が有りました。それは、試験機関が建築施工管理技士と同じだったからです。
内容は、現在と同じで、1次試験は学科、それに合格して2次試験は実技試験(ペーパーテスト)受験となる。
合格の為の方針は@Aが1次BCが2次試験用
@電気は専門なので特に何もしない。
A他の施工管理技士試験の電気に関する問題の把握と再確認。
B施工管理の品質管理・安全管理・工程管理の記述問題再確認
C施工管理に関する図表の作成法
D土木・建築のコンクリート打設に関する部分
作戦は見事的中。まるで、自分で作った問題のようでした。当然第一回合格者の中に入れました。

 6   第一種電気工事士H・03・31
電気工事士法の改正によりそれまでの電気工事士が二種(低圧)と一種(低圧+高圧)に分類されるようになり五年毎の講習が義務づけられました。旧電気工事士免状所持者は
@有効な五年以上の実務経験者は2日間の講習を受講することにより第一種電気工事士の免許証が交付されました。
A高圧電気工事技術者試験合格者と電検三種以上の免許所持者で五年以上の実務経験者は2日間の講習も免除でした。
@とAでは通常の電気工事士法では同等の扱いですが、Aは高圧受電設備の保安責任者になることが出来る特典が付与されています。私はAの例でした。
追記。最近gooの『教えてgoo』で参照されていることが分かったのと一部に誤解されている部分が有るようなので追記します。二種電気工事士が一種に格上げされた事実は有りません。あくまでも、電気工事士法の改正に伴い、二種と一種の資格分類が出来た時に、その時点での、実務経験と所持している資格に応じて実務経験五年以下は二種、五年以上で指定の講習を(二日間)うければ一種の資格が与えられたものです。電気主任技術者・高圧電気工事工事技術者試験合格者の扱いは前述の通りです。ただ、この時の実務経験審査はかなりいい加減な物だったと思います。本人の実務経験は書類上の整合性があれば良く、証明者の形骸的体裁(工事組合所属)が整っていればフリーパスでした。この法律自体が実際に制定された前の国会が何かのトラブルで審議中の多数の法案が廃案となり翌年一部修正の上再提出され成立した経緯が有ります。このハプニングで恩恵を受けた方は多数いらっしゃると思います。実は私の妻もその一人で、当初の予定通り法案が通過していれば実務経験が四年で講習の受講資格が無かったのです。女性でも有り実務経験に遺漏が無いようにこの法案の話を耳にした時点で主任電気工事士を交代して公的にも実務の証明が出来るように準備はしていましたが、年数だけはどうしようもなかったので救われました。



| 前へ | 目次 | 次へ |